代表取締役社長 篠崎 真孝
 
 

  

「卸売業者の役割とは?」「仕事の内容は?」大学生対象の企業説明会でよく質問されます。それもそのはず、市場内の取引は典型的なBtoB、私たちの仕事が一般の方々の目に留まることはほとんどありません。ただし、皆さんがふだん食べている野菜や果物の大半は卸売市場を経由して販売されており、国産品に限定するとその割合は約9割。食べたい野菜や果物を、いつでもどこでも、新鮮な状態で好きなだけ手に入れられる豊かで便利な食生活は、国が1世紀かけて整備してきた卸売市場流通に支えられています。

 当社が業務を行っている青森市中央卸売市場は、国が認可し青森市が開設した公共施設です。ここでの取引はすべて法令で規定され、公共性が強く求められます。卸売市場は、生産者に対しては確実で継続性のある販路を、小売業者やメーカーには効率的な
取引の場を、消費者には合理性のある価格で安定的に生鮮食品を提供することで公共の福祉に寄与しています。
 
 卸売業者である当社は、日本国内や海外から集荷した多種多様な青果物を、青森市を中心とした開設区域に安定供給するという責務を負っています。同時に青森県の特産野菜と果実を日本国内や海外へ販売することで本県の基幹産業である農業を支えています。
出荷者の代理人である卸売業者のミッションは、商品が持つ価値と魅力をしっかりと伝え、買い手が納得した上で価格の最大化を図ること。つまり生産者の所得増大です。利害が反する生産者と需要者の双方に満足してもらえるよう、商品研究に努め、最適流通を追求し、精度の高い需給見通しに基づいて取引をコーディネートしています。
 
 野菜と果物は私たちの命と健康を支える必要不可欠な食品であると同時に、食卓に季節感を演出し、行事食や地域の伝統食の素材として食文化を形成する役割も担っています。
当社では野菜と果物の魅力や食文化に関する情報発信を行い、将来の需要者である子どもたちに食に関する正しい知識と選択力を身につけてもらうための食育活動に積極的に取り組んでいます。需要の創造と喚起も私たちの使命と考えています。
 
 流通業は人と人を「繋ぐ」仕事。当社はこの「つながり」を大切にします。また、日々の取引は多くの方々に支えられています。仕事を通して関係のできたすべての方々の幸せを願う会社であり続けたいと思っています。

 

 

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